高崎・新町の52店舗で「ひな飾り」-地元まちづくり塾が企画、マップ配布も

大野電器店の「ひな飾り」。お内裏様の頭上には照明器具が

大野電器店の「ひな飾り」。お内裏様の頭上には照明器具が

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 不要になったひな人形を店舗に飾り、自由に見学をしてもらう企画「新町ひなまつり」が2月8日から始まり、町内の協力店52店舗と明治天皇ゆかりの記念館に約65基のひな人形が展示されている。

明治天皇新町行在所には9基の段飾りが

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 同企画は新町の地域振興を手がける「新町まちづくり塾」が主催するイベントで、今回が3回目の開催。開催のきっかけについて同イベントを主催する「新町まちづくり塾」塾長の金井正敏さんは「茨城県の新町と同じくらいの規模の町で開催していた同様の企画を知り出かけた。コロッケを片手に100カ所以上の店舗を巡る見学者を見て、この企画なら新町でもできるのではないかと考えた」(金井さん)と話す。

 ひな飾りは「不要になったひな飾りがあったら寄贈して」と呼びかけて集めた。「寄贈したいので取りに来てという家を訪ねた時、『久しぶりに出したら、娘の初節句に贈ってくれた親の気持ちを思い出した。家で飾りたくなった』という人もいた」(同)と寄贈をキャンセルする人もいたが、「この企画をきっかけに親の気持ちに思いを寄せる人が出てくれたこともうれしい出来事だった」(同)と振り返る。

 参加店舗の中には主催者から割り当てられたものではなく、家のひな人形を飾っている店もある。大野電器の大野智子さんは「22歳になった長女の初節句に買ったお内裏様やお祝いにもらったひな人形を飾った。この企画が始まる前5年間、出していなかった。ひな祭りを祝う、いいきっかけになった」と話す。

 ひな飾りは古いものでは江戸末期~明治初期ごろの年代物もある。ひな飾りを見に来た松崎さんは「夫の母のもの、私が嫁入りした時のもの、家にあった江戸時代ごろのものを寄贈した。箱にしまいっぱなしより、多くの人に見てもらえたら」と、自分のひな人形をガラス越しに眺めていた。

 展示は3月3日まで。期間中、新町商工会(高崎市新町、TEL 0274-42-0930)などで展示店舗・飲食店・土産物店などの情報を掲載した「雛めぐりマップ」を無料配布する。

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