業務用の加工食品の製造を手がける「女屋食品」(前橋市粕川町、TEL 027-285-6451)が、「家でも食べたい」という主婦の要望に応え、小売りを始めた「業務用チャーシュー」の人気が高まっていることがわかった。
女屋食品は1995年、中華の料理人だった女屋真人社長が立ち上げた会社で、レストランや旅館向けの加工食品、半加工食品を製造している。商品は「季節ものを合わせると年間で約1,000種類」(女屋社長)に上るという。
同社は店舗を持っていないが評判が口コミで広がり、「家庭用に譲ってもらえないか」という客が後を絶たず、数年前から希望者に直売してきた。最も評判の高い商品は「群馬県産の豚肉を使ったチャーシュー。材料にこだわり、手作りしているので味が違う」(同)と胸を張る。
同社は、今年1月28日~2月3日に高崎タカシマヤで開催された「第30回群馬展」に出店し、初めて本格的な対面販売に挑戦した。
群馬展では業務用を3分の1にカットしたチャーシュー(100グラム=321円)と、豚角煮サンド(1個=126円)、モツ煮(500グラム=700円)などを販売した。「初めてのことなので準備の仕方もわからず大変だったが、試食で納得して買ってくれる人が多かった。1日限定50個でスタートした『豚角煮サンド』は1時間で完売してしまったため、2日目から70食に増やした。めまぐるしい1週間だったが、チャンスがあればまた出店したい」(同)と意欲をみせる。