上武大学経営情報学部(高崎市新町)の学生が1月22日、高崎出身のプロボクサー、新井恵一さん(日本スーパーウェルター級1位)、篠崎哲也さん(最高位=日本スーパーフェザー級1位、2006年引退)、昨年12月に引退した川崎タツキさん(最高位=東洋太平洋スーパーウェルター級1位)を招き、パネルディスカッション「挑戦-若者たちに伝えたいこと」を開催した。
今回の企画の中心となった濱名荘甫さん(4年生)は2006年、新井恵一さんの実家「美ゆき食堂」(同)で募集したアルバイトに応募し、新井さんと知り合った。
「大学最後の年に記念になるようなことをしようとゼミの仲間と相談し、ボクシングの第一線で活躍する選手による講演会を思いついた」(濱名さん)という。
川崎さんはテレビでも度々取り上げられる有名人だが、新井さんとは2度の対戦を通して友情を深めてきたため、話しはトントン拍子に進んだ。
当日は約40人の聴講者を前に川崎さんは「ボクシングを始めたきっかけは、ヤクザ時代の兄貴分から『ボクシングをやってみないか』と言われたから。まあ、僕もヤクザだったんですけど(笑)」とジャブ。
試合で負けた時の気持ちの切り替え方について新井さんは「試合で負けても、燃え尽きてしまったら本当に負け。1回負けたくらいではそんなことにはならない」とストレート。
今まで最大の挑戦はという質問に篠崎さんは「この講演会で話していること。夢の持てない時代なので夢を抱き、若い人たちはもっと自分の中のエネルギーを燃やしてほしい」とフックで返した。
パネルディスカッション終了後には同会場で、3月に自身2度目のタイトル戦となるチャンピオンカーニバルに出場が決まった新井さんの激励会を開催し、「大阪でのタイトル奪取」を誓い合った。