前橋プラザ元気21(前橋市本2)で11月27日、一般向けの「まえばしtonton汁調理講習会」が開催され、「日本料理くろ松」(同市大手1「群馬県庁」内)の篠原邦也さん、「そばひろ」(同市大友3)の狩野貴之さんがtonton汁の極意を伝授した。
講習会に参加したのは20~70歳代の女性31人と男性2人。講習会の定員は20人だったが希望者が多く、予定の1.5倍にふくらんだ。
tonton汁の講習会は過去に4回開催しているが、一般市民を対象にした講習会は今回が初。開催のきっかけについて前橋市にぎわい観光課は「前橋のオリジナル豚肉料理を広めるにあたり、家庭で気軽に作れるようにtonton汁の家庭用レシピを作り講習会を開くことになった」と話す。
tonton汁は「ようこそ前橋を進める会」(曽我孝之会長)が前橋市の新名物になればと考案したレシピで、昨年1月に発表された。このレシピを元に現在、同市内の約20店舗の飲食店で個々に工夫を凝らしたtonton汁を提供している。
一般的な豚汁との違いは豚肉を入れるほかに、ひき肉と野菜を合わせたつみれ、小麦粉をこねてまるめた「ねじっこ」、バターで炒めた茸を入れる点だ。豚肉も小麦粉も群馬県産を使用する。家庭用のレシピは手間のかかるつみれ作りを省いており、篠原さんは「材料の種類と量を多くし、野菜のあく抜きをきちんとし、ショウガを入れればつみれを入れなくてもtonton汁の味に近づけることができる」と家庭でおいしく作るポイントを伝授。
狩野さんは「具材も家庭によってすきに切っていいし、たくさん入れて、心をこめて、最後は愛情をこめれば大丈夫」と気軽に作ってみることをすすめた。
「自己流で作っていたので、基本を学びたいと思った」という穴原さん(同市内在住、男性)も満足した講習会。同課では、「好評だったので今後も1年に1回程度、一般向けの開催を続ける」考え。