北京オリンピックで金メダルを獲得した女子ソフトボール日本代表チームのメンバーで、高崎市に本拠地を置くルネサス高崎(高崎市西横手町)、太陽誘電(栄町)に所属する上野由岐子選手ら6選手が9月23日、凱旋(がいせん)パレードを行った。
パレードに参加したのは上野選手(ルネサス高崎)、乾絵美選手(同)、峰幸代選手(同)、三科真澄選手(同)、坂井寛子選手(太陽誘電)、廣瀬芽選手(同)の6選手。
上野選手らは3台のオープンカーに分乗。マーチングバンド高崎市等広域消防局音楽隊の先導でJR高崎駅西口から市庁舎までをパレード。沿道に詰めかけたファンや市民の歓声に手を振って応えた。
パレード終了後、市庁舎1階ロビーで開催された帰国報告会で上野選手は、「自分たちがこんなにすごいことをしたという感覚はなく、日本に帰って来てこうしてこんなにたくさんの人に集まってもらってびっくりしている。金メダルが取れたのは私たちだけの力ではなく、たくさんの人に支えてもらったことに感謝している。2016年にソフトボールがオリンピック競技に戻してもらえるよう頑張る」と話した。
市庁舎前には帰国報告会会場に入れなかった500人を超える人たちが、ガラス越しに上野選手らを見守っていた。松浦幸雄高崎市長が6選手に「高崎市民栄誉賞」の賞状とトロフィーを手渡すと、会場の内と外から歓声と拍手がわき上がった。
「高崎市民栄誉賞」は女子ソフトボール日本代表が金メダルを獲得した後、新たに創設された賞で、「スポーツ・芸術・文化などの分野で、市民に夢と希望を与え、本市の名声を高めることに顕著な功績があった個人・団体に」(同市担当者)贈られる。
同市ではパレードと帰国報告会に約4万人が参加したと発表。8年前に開催したシドニーオリンピック凱旋パレードの2倍の人出となった。