北京オリンピックで金メダルを獲得した女子ソフトボール日本代表、上野由岐子選手(ルネサス高崎)らが通う店として知られる「かやの家」(高崎市上大類町、TEL 027-352-7155)で、上野選手が好んで注文しているメニューが「黒毛和牛上カルビ」であることがわかった。
同店は2003年11月にオープンした。本店は浦和レッズの選手が通う店として知られる「かやの家」(埼玉県浦和市)。
「知り合いの家でゆっくりとくつろぐように」(金磨理さん)と一般住宅のような内装にしたという店内には、北京オリンピック祝勝会の記念写真や、常連客がメッセージを入れた手づくりの金メダルなどが飾られている。
ルネサス高崎の選手が来店するようになったのはオープンから半年後、宇津木妙子さん(総監督)と麗華さん(監督)が選手を連れて来店したのがきっかけだった。「その後、大きな試合など節目節目に来店してくれるようになった。北京オリンピックでは中国に向かう2日前、8月8日に総監督と監督が上野選手はじめ4人の選手を連れて来た」(同)。
選手が好んで食べるのは「黒毛和牛上カルビ」(2,100円)、上ネギタン塩(1,800円)、チョレギサラダ(800円)、トン足(550円)と裏メニューのレバー焼き。上野選手はカルビやタンを堪能した後、「必ず、青唐辛子を効かせた塩味の『すじうどん』(980円)でしめる」(同)という。
上野選手だけでなく選手はみな「すがすがしい食べっぷり」(同)で、ご飯はもちろん大盛り。以前、選手20人が一度に来店した時には5升の米を炊いた。
北京オリンピックで優勝した時、金さんは「上野選手が連投していたので心配していた。優勝が決まった瞬間は本当にうれしかった。常連のお客様や知り合いから何本も電話が入り、みんなで泣いた」と振り返る。
中国に向かう前のテーブルに金さんは、尾頭付きのタイを韓国風に煮付けた特別裏メニューを用意していた。祝勝会ではキャッチャーの峰選手が「タイのおかげかも」と金さんに金メダルを掛けた。
テレビなどで上野選手らが通う店として紹介されて以来、「縁起かつぎのためか会社関係の宴会の利用が増えた」(同)という同店の営業時間は17時~23時30分(日曜・祝日は16時30分~20時30分)。無休。