福田康夫首相をキャラクターにした「やっくんのビンボーくじで福が来た!」まんじゅうを製造販売している大藤(東京都荒川区)が次の首相が決まるまでの間、同商品の製造を続けることがわかった。
同社は時の首相や話題の政治家にちなんだ商品の企画、製造を手がけるメーカー。「やっくんのビンボーくじで福が来た!」は昨年10月、安倍晋三前首相の「晋ちゃんまんじゅう」に続く新商品として発売された。
同社では国会議事堂、羽田空港、東京駅などで販売する通常のパッケージのほかに、福田首相の出身地である群馬県内限定販売用パッケージ「上州限定版」を用意したが、「今年の春、群馬県内での売れ行きが落ちたため「上州限定版」の販売は打ち切った。夕べの辞意表明はびっくりした。昨年と同じ時期に、まさかと思った」(大藤の大久保社長)。
「やっくんのビンボーくじで福が来た!」は現在までに10万3千個(上州限定版含む)を、同せんべい1万4千個を売り上げた。
同社では「昨年の安倍首相の時も辞意表明以降、駆け込み需要があり靖国神社などでは随分の量の在庫がはけた。福田首相の商品も同様の需要があるかもしれない」と期待を寄せる。