来年1月4日に始まるNHK大河ドラマ「花燃ゆ」で沸く前橋市で11月20日、吉田松陰にあやかった「まえばし大福」の完成試食会が開かれた。
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「まえばし大福」は窪田麗子さん(文京3)ら約10人の市民グループが、ドラマに合わせた前橋の名物を作ろうと企画した。製造は「モチクリームジャパン」(本社=兵庫県神戸市)。同社社長の海老澤創さんは前橋出身で、オファーを快諾した。
窪田さんらは「吉田松陰が食べたであろう大福」「手ごろ感があり、ちょっとした手みやげにも使いやすいような価格設定」などの注文を出した。
松陰は大福が好物で、今風に言えばスイーツ男子。当時は白砂糖はなく黒砂糖かざらめがメーンだったため、「まえばし大福」も黒糖のざらめ(鹿児島県喜界島産)を使い、あんもかんてんやでんぷんを使わずにあずき(北海道産)に含まれるでんぷんだけで固めるなど、松蔭の時代にこだわった。
モチクリームはイオンモール高崎、けやきウォーク前橋から撤退したため、現在、群馬県内に店舗はない。「取扱い店決定はこれからだが、2月ごろの発売となる見込み。価格は1個160円とする予定」(同社担当者)だという。