![6月8日の荻窪公園のホタル](https://images.keizai.biz/takasaki_keizai/headline/1402309485_photo.jpg)
前橋の市街地から東へ約7キロメートルの場所にある「荻窪公園」(前橋市荻窪町)で幻想的なホタルの舞が見られるようになった。
荻窪公園にはもともとゲンジボタルが生息していたが、2009年に行われた水路整備工事の影響で減少。2010年から地元のNPOが生息に適した環境づくりや放流に取り組み、今年はピークを前に約300匹が飛び始めた。
「5年目にしてやっとここまで来た」と話すNPO法人「エコ・ボランティア」代表の平田次男さん。放流した幼虫はもともと、荻窪公園にいたゲンジボタルのメスから育てたもので、8月と外敵の少ない3月とに分けて放すなど工夫を重ねて来た。
平田さんらは自然繁殖が見られるようになった昨夏から、100匹程度の放流にとどめることに。「ホタルの生存率は3%程度のため、100匹の放流はバックアップ程度。こうして光を放っているほとんどが自然繁殖によるもの。感慨無量」と平田さん。今夏は放流を見合わせる予定だ。
ホタルは20時ごろから飛び始める。ピークは今週末ごろと見られる。