群馬県民球団設立準備委員会(代表=糸井丈之、高崎市日高町、TEL027-384-3155)は7月31日、前橋マーキュリーホテルで群馬県民球団設立に関する共同記者会見を行った。
6月19日に発足した同委員会は、県民球団設立と北信越BCリーグ参画に向け準備を進めてきた。今日の記者会見では、球団設立法人の概要、球団運営方法、後援会などを発表した。監督の発表は10月ごろになる見込みという。
群馬県民球団を運営する法人の名称は「株式会社スポーツマネジメント」で、資本金は6,000万円、設立は本年12月上旬を予定しており、先に告知した使用予定グラウンド(敷島球場、城南球場、伊勢崎球場、太田運動公園野球場、桐生球場)に前橋市民球場(前橋市)を加えた6球場を使用するとした。選手人数は30人(選手=25人、保有選手=2人、練習生=3人)で、契約体制は、シーズン中(4~10月)は月給15万円プラス報奨金、シーズンオフ(11~3月)は地元の企業に就業するというもの。
糸井代表と、北信越BCリーグを主催するジャパンベースボールマーケティングの村山代表は、「同リーグの各チームは、NPBに選手を送り込むことだけを目的としているわけではなく、野球を通しての地域貢献や青少年の健全育成を目的としているのが特徴」と口をそろえる。「現在、同リーグの観客動員数は目標の半分の約2,500人だが、地域との密着を推進することにより動員数を増やしたい」(村山代表)とも。
併せて、現在同リーグで実施している「MIKITO AED PROJECT」を一歩進めた「ミキト AED プロジェクト in 群馬」を推進するとの発表もあった。同プロジェクトは、野球の試合の練習中に球場で突然死した水島樹人君(当時9歳)の母親から読売新聞社上越支局を通じて寄せられた1枚のハガキがきっかけで始まった。現在、同リーグの試合会場で販売しているシリコンバンド(500円)の収益で、AED(自動対外式除細動器)を購入、同リーグを通じて各県に寄付している。「群馬では、メーカーなどに呼びかけ自社製品における収益の一部を『ミキト AED プロジェクト基金』へ寄付してもらい、同基金が購入したAEDを県内の少年野球チームなどに配布する」(糸井代表)という。
同委員会では8月1日より「群馬県民球団」チーム名の一般公募を開始する。応募はメール、ファックス、ハガキで受け付けるが、県内の「セーブオン」各店、同「サークルK」「サンクス」店頭に専用の応募ハガキを用意した。「同リーグ他球団と同様に『群馬○○○○○』という名称にして」(堀口副代表)と呼びかけている。応募締切は
13日。