廃車から38年、見事に復活した蒸気機関車「C6120」が10月26日、試運転のため伊勢崎-高崎間を走った。
C61は大型客車用機関車で、戦後の旅客需要急増に対応するためD51の部品を使いC57を改造したもの。1947(昭和22)年から1949(昭和24)年にかけて33両が製造された。
C6120は1949年に三菱重工が改造。青森や仙台機関区で活躍し、1973(昭和48)年に廃車。翌年1月から伊勢崎市の華蔵寺公園遊園地に展示されていたが、今年7月1日~9月30日に開催された群馬ディスティネーションキャンペーンで復活し注目を集めた。キャンペーン中はもちろん、終了後も高崎-水上間(上越線)、高崎-横川間(信越線)で運行されている。
伊勢崎への里帰りは11月3日。両毛線のSL運行は44年ぶりだ。インターネットを通じて販売した乗車券は発売から10秒足らずで売り切れた。
伊勢崎駅には操車場がないため、高崎からは電気機関車で旧型客車4両とC61をけん引し、伊勢崎から高崎に向けてC61がけん引する。試運転も同様に行った。
運行時間は高崎駅発が10時10分、伊勢崎駅着が10時59分、伊勢崎駅発11時39分、高崎駅着12時24分の予定。途中、新前橋駅、前橋駅に停車する。