「テアトル新宿」などで6月18日から全国ロードショー公開される映画「あぜ道のダンディ」の石井裕也監督、光石研さんらが同日、「ユナイテッドシネマ前橋」「シネマテークたかさき」で舞台あいさつを行う。
「あぜ道のダンディ」は北関東の地方都市を舞台に、大学浪人中の息子、高校3年生の娘と暮らすさえない父親のダンディズムを描いた作品。父親役を演じた光石さんは「博多っ子純情」(1978年、曽根中生監督)でデビューし、「それでもボクはやっていない」(2007年、周防正行監督)、「十三人の刺客」(2010年、三池崇史監督)などに出演した。
石井監督は大阪芸術大学の出身で、卒業制作「剥き出しにっぽん」で第29回ぴあフィルムフェスティバル「PFFアワード2007」のグランプリ&音楽賞(TOKYO FM賞)の受賞を皮切りに、その後の作品でアジアフィルムアワードのアジア新人監督大賞、モントリオールファンタジア映画祭で最優秀作品賞、ヨコハマ映画祭で新人監督賞、ブルーリボン賞では歴代最年少で監督賞を受賞した。
ロケ地は、高崎=銭湯「浅草湯」・居酒屋「小塙」、前橋=大胡神社・弁天通り・児童遊園「るなぱあく」・玉村町「ひらが脳神経外科」など。
石井監督と群馬を結びつけたのは前橋出身のプロデューサー狩野善則さんで、「製作費を抑えたうえで質の高い作品を仕上げるため『地元群馬のダンディ』の力を借りた」という。身近なダンディが写っているかもしれない。
舞台あいさつは、ユナイテッドシネマ前橋=14時30分から、シネマテークたかさき=15時30分の回の上映後。