高崎の白川浄水場(高崎市箕郷町)に建設されたマイクロ水力発電所「白川発電所」(高崎市箕郷町白川浄水場内)で5月27日、発電が始まった。
マイクロ水力発電所はその名の通りごく小規模の水力発電所だが、白川発電所だけで年間で46万キロワット時の発電が可能。一般家庭なら135軒が使用する年間の電力量に相当する。高崎には2007年に完成したマイクロ水力発電所「若田発電所」(若田町)があり、白川発電所は2カ所目。建設費は4,700万円だった。
白川浄水場は約2キロ上流の群馬用水から取水している。この取水口と浄水場までの高低差46メートルを利用し、発電所内に設置したクロスフロー水車を回して発電する。水車を回した後の水は沈砂池に流され、浄水場へと運ばれる。
同市水道局担当者は「電気料金の削減だけでなく、化石燃料で46万キロワットを発電した場合と比べ、150トンのCO2を削減できる。これにより当浄水場内の電気は100%再生可能エネルギーを利用したクリーンな電気で賄われる」と胸を張る。
白川発電所で発電した電気は同浄水場で使用し、余剰分は売電する。