東日本大震災で被災した子どもたちへの本の寄贈を呼び掛けた前橋の老舗書店「煥乎堂」(本社=前橋市本1)に4月18日現在、2,629冊の児童書などが集まったことがわかった。
被災地の子どもたちに本を届ける「被災地の子どもたちに本を贈ろう」は、書店ネットワーク「書店新風会」加盟店が推進するプロジェクト。煥乎堂では書店2店舗と音楽教室など9つの拠点を窓口に本を受け付けている。対象となる本は児童書、絵本、コミック、文庫本で、コミック、文庫本も子ども向けのもの。
同社企画担当の三浦秀彦さんは「本当にたくさんの善意が集まってきている。前橋本店では、売り場で児童書や絵本を選び、レジでそっと会計を済ませ、当店のスタッフに『寄贈のコーナーに運んで』というお客さまもいた」と話す。
たまたま売り場にいた三浦さんが声をかけると、「孫が本を大切にしているので、孫と同じ年代の子どもたちが本をなくして困っているのではないかと思って。お金より気持ちが伝わるのではないか」と話したという。
書店新風会では持ち込みの締め切りを4月30日としているが、同社では「なるべく早く、できれば4月中に被災地に届けたいと考えている。そのため、今月25日で締め切り、仕分けと梱包(こんぽう)作業を行うことにした」。
「被災地の子どもたちに本を贈ろう」に関する問い合わせは前橋本店(TEL 027-235-8111)三浦さんまで。