ガトーフェスタハラダ（高崎市新町、TEL 0274-40-3331）本社1階のホールで4月10日、チャリティーコンサートが開催された。

外部照明を消して節電を行うハラダ本社

　同社が本社ホールでサロンコンサートなどの開催を始めたのは2010年1月。今回は琵琶の第一人者、坂田美子さん、琴の稲葉美和さん、バイオリンの西田ひろみさん、ドラム・パーカッションの木村たかのぶさんが、平家物語「祇園精舎」、NHK「新日本紀行ふたたび」のテーマ曲、「モチモチの木」など12曲を披露。「祇園精舎」に感嘆、「モチモチの木」や「杜子春」に涙ぐむ人も見られた。

　坂田さんらは国内外のアーティストとの音楽活動を行う傍ら、「邦楽を身近なものにしたい」と小学校や中学校で演奏活動を行ってきた。稲葉さんは「今回の震災でコンサートが相次いで中止になった。こうして予定通り演奏できたことに感謝している。被災地が落ち着いたら東北地方の学校に演奏に行きたい。コンサートで販売するCDの売り上げを積み立てることになった」と話した。

　同社は今回のチケット代金（2,000円×150枚）全額を寄付する。すでに同社は日本赤十字社を通じて2,000万円を、本社に隣接する陸上自衛隊を通じラスク4万枚、マスク16万枚を寄付している。

　次回は5月28日で、三遊亭王楽さんの独演会を開く予定。