9月20日に開催された「キングオブパスタ2010」で、キングオブパスタの栄冠を手にした老舗伊料理店「シャンゴ」(本店=高崎市問屋1、TEL 027-361-5269)。昨年、敗退した直後にリベンジを誓ったという同店の取り組みを聞いた。
キングオブパスタは「パスタの街たかさき」のナンバーワンパスタを選ぶイベントで、参加店が一堂に会し、それぞれ200円で提供するスモールサイズのパスタを食べた一般審査員と、特別審査員6人の投票により決定する。
シャンゴは1967(昭和42)年創業と、群馬県内でも草分け的存在の店。同店専務の関崎さんは「昨年、キングオブパスタで優勝できなかった時点でリベンジを誓った。その日のうちに商品開発メンバー5人と、当店全店のスタッフが一丸となって具体的にどうするかを考え始めた」と振り返る。
そして同店は「地産地消」をテーマに選び、「お客さまにストレートに『感じてもらえる』メニュー」をコンセプトに試作を繰り返した。
目指すは「スープ、パスタ、ソースの3つの柱を合わせることにより、群馬の香り、群馬の野菜はおいしいと感じてもらえるもの」。
「スープは赤城鶏をベースに濃厚な仕上げに、パスタは群馬県産の小麦粉『W8』とセモリナ粉をブレンドしもちもちとした食感を追求した。ソースは当店オリジナルのトマトソースをベースに赤城鶏と群馬県産の野菜10種を合わせた。仕上げに契約農家(玉村町)で栽培したルッコラとバジルを使ったグリーンソース、パルメザンチーズをトッピング。メニュー名は『赤城鶏と群馬県野菜のミネストラ仕立て』とした」。
当日は開始時間(11時30分)の1時間前から人が集まり始め、やがて行列となった。投票権は5店舗以上のパスタを食べた人に与えられた。最終的に有効投票数は300人分となり、これに特別審査員6人の持ち点各25点が加算された。
シャンゴでは9月30日から、全店(高崎市内=3店舗、前橋市内=3店舗、伊勢崎市内=2店舗)で同メニューの提供を始める。価格は798円。提供は12月末までの予定。