前橋の千代田町4丁目で創作中華料理「すってんぺ」、藤巻流「漆黒坦々激場麺」を店じまいし、中国へ麺修行に出かけたかと思われていた大峯光宏さんが茨城県土浦市で新店をオープンすることが分かった。
大峯さんから高崎前橋経済新聞に連絡が入ったのは8月3日。今年2月、「漆黒坦々激場麺」を休業した後、一時、群馬ロイヤルホテルに勤務。その後、つくば市の実家に戻り新店オープンの準備を始めたという。
大峯さんの実家はつくば市、龍ヶ崎市などで中華料理店「さいらい亭」「春夏冬屋」など3店舗を経営している。
9月2日に開店予定の新店は合わせて4店舗目となる「さいらい亭土浦店」(土浦市大岩田、TEL 029-826-8058)で、「担々麺と五目ラーメンをドッキングさせた『ドッキング麺』や『かんなりラーメン』などの創作中華料理を看板メニューにする」(大峯さん)という。茨城弁で「雷」を意味する「かんなり」を冠したラーメンは「タイ風のスープで提供していた『漆黒坦々激場麺』に四川、韓国、日本料理を融合させた力作」だ。
「すってんぺ」時代の常連客の一人、須田登さんは「えっ、中国に行ったんじゃなかったんですか」と驚きながらも、「『すってんぺ』をさらにバージョンアップした創作料理を茨城の人にたっぷり食べさせてあげて。頑張って、前橋にも凱旋(がいせん)して」とエールを送る。
大峯さんは「中国進出を視野に、まずは『さいらい亭』をチェーン展開したい。その中には前橋も入っている」と前橋への「さいらい」を示唆する。