お盆には「お盆のお香」-前橋の老舗お香店で伝統の香り集める

日野屋は前橋の市街地、中央通りと馬場川通りの交差点に

日野屋は前橋の市街地、中央通りと馬場川通りの交差点に

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 前橋のお香専門店「日野屋」(前橋市千代田2、TEL 027-231-4088)が旅館や料亭などで使われることの多い伝統的な香を「お盆のお香」としてすすめている。

「天平」、「室町」、「元禄」など「お盆のお香」

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 日本書紀に6世紀末、淡路島に漂着した流木を燃やしたところよい香りが立ち上ったため宮中に献上したとされており、日本で初めての香木に関わる記述と考えられている。

 代表的な香木は「伽羅(きゃら)」、「沈香(ちんこう)」、「白檀(びゃくだん)」の三種類。芸道のひとつである香道ではこれらの香木の破片を熱し「香を聞く」が、日常的に香を楽しむには香木を粉砕し練り固めたものに直接火をつける「焼香」を使う。

 日野屋は1887(明治20)年創業の専門店で、香=60アイテム(315円~31,500円)、線香=40アイテム(525円~31,500円)などをそろえる。

 店主の藤岡容子さんがすすめる「お盆のお香」は、白檀など伝統的な香りをベースにした松栄堂(京都市)の5種類。「スティックタイプは手軽で扱いやすく1年を通じて人気がある。ご先祖さまを迎える伝統行事と、ちょっとゆっくりできるこの時期にお香の香りで元気を取り戻してもらえたら」と力を込める。

 価格は20本入りが525円~1,785円、80本入りが1,050円~5,250円。長時間楽しめる渦巻き型もある。

 営業時間は10時~18時。水曜定休。

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