「巣ごもり」にフレンチ?-高崎のフレンチデリ、女性の心つかむ

ガラスのショーケースに並べた商品を説明する野村さん

ガラスのショーケースに並べた商品を説明する野村さん

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 昨年9月にオープンしたフランス料理のテークアウト店「ラ・メゾン・デュ・ノムラ」(高崎市貝沢町、TEL 027-363-7734)が女性客の支持を集めている。

女性の心をがっちり掴んだ「パプリカのムースとエビの冷製」

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 「ラ・メゾン・デュ・ノムラ」のオーナーシェフ、野村豊さんは前橋市を中心に結婚式場やレストランなどを展開する会社でフランス料理のシェフとして働いていた。「フレンチをもっと身近なものにできないか」と思いながら厨房に立ち、行き着いたのがフランス料理のデリカテッセンだった。

 手作りにこだわる野村さんはスタッフを置かず、妻の美幸さんと2人で店を切り盛りする。メニュー数は日によって異なるが、オードブル、スープ、メーン、デザートなど約20種類をそろえる。

 利用客のほとんどが女性。年代層は20~70歳代と幅広く、「子どもが小さいのでレストランに行きづらいという若い女性、食べられる量が少なくなったがおいしいものを食べたいという年配の女性も多い」(野村さん)。

 景気の影響で外食を減らし家にこもる「巣ごもり」は、節約から生まれた現象だが、節約だけでない家での楽しみに目覚めた人も出ており、同店はこうした「巣ごもり」系上級者に新しい選択肢を提供したことになる。

 最も人気があるメニューは「パプリカのムースとエビの冷製」(520円)で、パプリカ自体の甘みを生かしたムースとぷりぷりのエビに白ワインのジュレ、レッドペッパーの爽やかな辛さがアクセントのオードブル。このほか、ロールサンドを中心にした「デリセット」(850円)や「オレンジとマンゴーのジャム」(600円)なども人気があるという。

 野村さんは「高崎はパスタの街と言われるようにパスタ店が多く、フレンチの店は少ない。テークアウトによりフレンチの用途を広げ、高崎のフレンチの底上げに貢献できたら」と話している。

 営業時間は11時~21時。火曜定休。

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