高崎の老舗和菓子店「鉢の木七冨久」(高崎市赤坂町、TEL 027-322-6001)がひなまつりを控え、「桜餅」などを求める客足が絶えない。
「鉢の木七冨久」の創業は1917(大正6)年。店名と同じ「鉢の木」という菓子は1943(昭和18)年、天皇家に献上されたことで知られる。
同店は200~300種類の菓子を提供しており、四季折々の季節感を盛り込んだ上生菓子だけでも約20種類ある。この時期のメーンは桜餅で、「八喜桜餅(こしあん、みそあん)」(157円)と「道明寺桜餅」(168円)、「雛苺娘」(194円)が並ぶ。
一般的に桜餅は薄皮であんを包んだもの=関東風、蒸したもち米で道明寺粉を使った皮であんを包んだもの=関西風と言われる。関東風の発祥は江戸時代、関西風は平安時代の餅菓子がルーツと考えられている。
同店の「雛苺娘」は、ミルクあんを包んだ道明寺桜餅の上にイチゴをのせたもの。サクラの葉の香りと塩味がアクセントになり、イチゴ大福とはひと味違った和菓子に仕上がっている。
営業時間は9時~18時(日曜は17時まで)。水曜定休(3月3日は営業)。桜餅の販売は4月上旬まで。