ベイシア(本社=前橋市亀里町)が「JA愛媛南 味楽共同選果場」(宇和島市)とコラボした、段ボール詰めのみかんの販売が好調で、昨年12月現在で販売個数が昨シーズンを2.5割上回っている。
通常、みかんの箱詰めは産地で行い、市場、仲卸しを経て店頭に並ぶ。この流通経路をたどるうち、箱の中のみかんがつぶれたり腐ったりという品質低下を招き、クレームにつながる。
ベイシアは2008年11月、箱詰めみかんの品質向上を目指して流通を見直すとともに、箱に詰めるタイミングを遅らせた。
コラボみかんは、愛媛などの産地から直接、前橋市内の仲卸し業者にプラスチックコンテナで運ばれ、前橋で箱詰めして各店に配送する。これにより、箱に詰めてから店頭に並ぶまでの期間が3~4日短縮できた。
同社青果部の八木さんは「今シーズンは販売個数で昨シーズンの125%と好調。クレームが減ったのは何よりで、非常に良い結果」と話す。
コラボみかんは現在、群馬県、埼玉県内の約45店舗で取り扱っており、「群馬県では愛媛産、埼玉県では長崎産や熊本産、栃木では和歌山産が好まれるため、今後は販売エリアごとに細かな対応を考えてみたい」とも。
コラボみかんの販売は1月下旬まで。