自律分散型組織「DAO」のコンサルティング・実務支援を提供する株式会社ガイアックス(本社:東京都千代田区、代表執行役社長:上田祐司、証券コード:3775、以下 ガイアックス)は、当社開発のDAO運営基盤「DAOX」を活用し、群馬県庁主導の自治体発案件として地方創生DAO「ぐんま山育DAO」を開始します。
「ぐんま山育DAO」は、県内外のメンバーにより自律分散的に群馬県の地域活性化が行われ、関係人口・移住を促進し将来的に財源収支を安定させ、地域を持続可能にすることを目指した群馬県庁主導の地方創生DAOプロジェクトです。
「ぐんま山育DAO」第一弾プロジェクト、「自然派ワイン醸造プロジェクト」の最大の特徴は、出資者が単に資金提供をするだけでなく、群馬の自然に広がるぶどう畑の中から自分専用の「区画」を選び、そこで育ったぶどうを基にしたワインづくりを楽しめる点です。この新しい体験型プロジェクトは、出資者にとって唯一無二のワインとのつながりを提供し、地域と深く関わる機会を創出します。
■ 県外からも資金と労働力を調達できるDAOを構築
少子高齢化が進む日本において、群馬県や県内自治体も将来的な財源の確保を課題としてきました。また一方で、関係人口を創出できる地理的なポテンシャルを有しています。
「群馬の山々は、可能性に満ち溢れている。」というキーワードをもとに地域の山というアセットをベースに様々な事業を展開し、資金と関係人口を創出します。
県外の人材が地方で事業を行う一般的な体制とは異なり、参加者全員をオーナーとして受け入れ、ガバナンスと金銭インセンティブを民主化し完全参加型で運営します。
参加者に地域に対する当事者意識をもってもらうことにより、持続可能性が高いプロジェクトを多発的に創出することを狙いとしています。
第一弾は、地元事業者と自然派ワインの専門家を招き、群馬の山の一部をワイナリーとして開拓し本格的な自然派ワインを醸造するプロジェクトを始動します。
■ ぐんま山育DAO第一弾の概要 ~株式会社型DAOで自然派ワインを醸造~
1. ぶどう畑区画選択でワインオーナー体験を提供
DAO参加者は、群馬の山々に広がるぶどう畑の中から自分の区画を選択可能。選んだ区画のぶどうからつくられたワインのオーナーになれます。
2. DAOXによる透明性と参加型運営
ガイアックスの「DAOX」を基盤に、ブランディング方針をDAO(自律分散型組織)で決定。全ての参加者が意思決定に参加できる透明性の高い運営を実現します。
3. リーガルラッパーとして株式会社を採用
株式を裏付けとした分散型オーナー権限を採用し、法的安定性を確保。株式発行や運営スキームを工夫することでDAOの醍醐味である民主的ガバナンスを担保し、かつどなたでも参加できる仕組みを構築しました。(当社は資金調達に関する支援には一切関与しておりません。)
4. 地域連携と関係人口増加の仕組み
地元企業、チモリ合同会社と群馬県庁が連携し、世界標準の自然派ワインプロジェクトを実現。また、収穫祭や試飲会等のイベントを通じて、出資者が地域との関係を深められる機会を提供します。
■ 想いを継承する群馬ならではの本格自然派ワイン醸造チーム ~自然派ワインをつくり、山地を産地に。~
【社会事業家 六本木ユウジ】
群馬県沼田市生まれ。20代前半にフランス・パリで3年半を過ごし多様な文化に触れる。帰国後、異なる価値観を持つ人々が共に課題解決に取り組むためのプロジェクトデザインを実践し、地域づくり事例を数多く牽引。2023年、一般社団法人ちもりを設立。「山育/YAMAIKU」を提唱し、地元の「やま・さと・まち」を次世代につなげていく取り組みを行っている。
【群馬自然派ワイン研究会代表 柳 栄一】
東京都生まれ。1985年、群馬県へ移住。「食」を「芸術品」と捉え、そのつくり手の想いを伝える仕事をしてきた。1990年代後半、「自然派ワイン」が日本に入ってきたことに衝撃を受け、その「体に優しいワイン」の普及活動を始めた。友人の大岡弘武さんに賛同し、2022年より群馬県の利根沼田地域をモデルに世界に通用する自然派ワインの産地化を推進している。
【醸造家 大岡 弘武】
明治大学理工学部を卒業後、フランス・ボルドーの養成学校でワインづくりを学ぶ。
2002年、現地で農業法人を設立しワインの醸造を開始。
2013年、ニューヨークタイムズ世界版に紹介される。
2016年に帰国し岡山市に移住。ワイン醸造に取り組む。
世界に通用する日本ワインを造るヴァンナチュールの先駆者のひとり。
【育種家 林 慎悟】
岡山県で米・桃・葡萄を生産する専業農家の林農園の4代目として生まれる。
2000年に就農し、花澤ぶどう研究所にて葡萄の栽培・品種改良について学ぶ。
その後、「マスカットジパング」の開発に成功し、2014年に品種登録。品種登録後、ぶどう農家の生食以外での収益確保を考え、ワイン用品種の品種改良をはじめ、大岡さんと出会う。
共同でワイン用品種の選抜を行い、日本に合う有機栽培可能なワイン用品種を「りざん」「龍王」を選抜。地域に根ざしたワイン用品種を群馬でも品種改良を行っている。
チームには【編集者 石塚 晶子】【園芸家 星野 学】も参加している。
■ 株式会社ぐんま山育DAOメンバーより
当プロジェクトでは、地元事業者「チモリ合同会社/CHIMORI INC」を筆頭に、群馬自然派ワイン研究会代表 柳栄一さん、醸造家 大岡弘武さん、育種家 林慎悟さん、編集者 石塚晶子さん、園芸家 星野学さんといった熟練の方々とワンチームとなり地方創生DAOプロジェクト第一弾に臨みます。
自然派ワインづくりを山間地とその周辺、つまり中山間地域で行うことによって、この地域を保全しながら新しい産業をつくり出したいと考えています。
私たちはこれを「山を育む」こと、「山育/YAMAIKU」と呼んでいます。
日本の中山間地域は国土の約64%を占めており、耕地面積の約40%にあたります。この地域は雨水を一時的に溜めておく機能を持ち、土砂崩れを防ぐ機能も持っています。農業の生産条件が不利な地域でもあるので、何らかの工夫によって有効利用することが必要です。水田になりにくい傾斜地でもブドウは植えられます。自然派ワインづくりは、有機農法でブドウを育てることから。持続可能な農業を中山間地域で実践していきます。
これからつくるのは「土地を表す味のワイン」
これからつくるのは、「日本固有のヤマブドウ系品種による、自然派ワイン」です。日本の高温多湿な気候では、ブドウは病気にかかりやすく、それを防ぐためにはたくさんの農薬を撒くことになります。
病気に耐性があり、露地で有機栽培をすることが可能な群馬県に自生するヤマブドウを掛け合わせた品種を開発します。
そのブドウが環境中の酵母によって発酵するのを待ってワインをつくります。最初にできるのは赤ワインです。その味わいはあくまでも自然。果実味とスパイシーさを感じるものになるはずです。ヤマブドウが掛かっているので酸とタンニンが多くなるでしょう。酸とタンニンは長熟する「偉大なワイン」の条件なのです。もちろん、すぐに飲んで楽しいワインもつくるつもりです。群馬という豊かな土地を素直に表す味のワインをつくります。
なぜ群馬なのか
関東平野の北に位置する群馬県。南部には平野が広がり、西部と北部に山地があります。地盤が強く、自然災害リスクが低い土地と言われています。また、日照時間が長く、標高差があるために、多種類の野菜、果物ができます。これからの人口減社会に適応する農業として有機栽培でブドウを育てるには、できるだけ手のかからない品種を選ぶことが重要です。私たちは病気に強い品種を植えながら、将来的には群馬県独自の品種を開発し、「中山間地域のブドウ畑」の風景をつくり出したいと考えています。
引用:https://gunma-yamaiku-dao.jp/
■ 様々な参加手段とリターン設計
「ぐんま山育DAO」には個人の方でも法人の方でも簡単に参加できる手段が用意されています。インセンティブ設計についても、当プロジェクトでしか味わえない魅力的な特典があります。
リターン特典の一部紹介
・他では体験できないワイン・産地化のプロと一緒に自分の区画で育てたぶどうを収穫・醸造し、自分専用のワインが完成
・ワイン収益配分や優先購入権に加え、収穫祭や試飲会などの参加特典
・地域とのつながりを持ち、関係人口として持続的に地域活性化に貢献
詳しくは、ぐんま山育DAOの募集ページをご参考ください。
https://gunma-yamaiku-dao.jp/
*本リリースは、株式会社ぐんま山育DAOのプロジェクト概要を紹介することを目的としており、本プロジェクトへの勧誘を意図するものではございません。
■ 年間スケジュール・マイルストーン
2025/1Q
立ち上げ準備
資金調達・メンバー募集開始
2025/2Q
事業開始
醸造所が付設した食文化の発信拠点創出 (施設の立ち上げを自治体へ声かけ)
酒類販売ライセンス取得
産地化体験
└ ワイナリー整備体験
└ 醸造家大岡氏のレクチャーワークショップ
└ 苗植え体験
2025/3Q
商品制作開始
産地化体験
└ 自然派ワインに合う食のマリアージュ体験
2025/4Q
商品制作
産地化体験
2026~2027
栽培管理
醸造設備整備
テストヴィンテージ製造
初回本格収穫
醸造開始
ふるさと納税返礼品登録
自然派ワイン販売開始
¥第二弾プロジェクト立ち上げ準備/
こんな方に参加をおすすめします
- 地方創生や環境保全に関心を持つ全国の個人・法人。
- サステナブルな投資や自分の本格自然派ワインのオーナー体験を楽しみたい方。
- 親子で産地化体験に興味があるご家庭の方。
■ 第一歩目はふるさと納税掲載を目指す
「ぐんま山育DAO」は、地方創生DAOの代表モデルとして、群馬を起点に全国へ展開する可能性を秘めています。出資者がプロジェクトに主体的に関与し、自分のワインをブランディングするというユニークな体験を通じて、地域活性化と持続可能な経済モデルを実現します。
また、当DAOによる群馬の魅力が表現された商品をふるさと納税にラインナップすることで、全国からの群馬のファンを増やし、納税額と関係人口の増加を目指します。
■ 担当者コメント(敬称略)
株式会社ぐんま山育DAO 代表取締役 廣渡裕介 今回、群馬県庁の皆様と地元事業者の方々の協力のもと、地方創生DAOの新たなモデルを創出できることは非常に光栄です。法的安全性を考慮して株式会社という形で実施しましたが、運用やガバナンスモデルはできる限りDAO型にするため、新規DAOメンバーが参加するタイミングで代表取締役の株式の消却を実施し、フラットな意思決定プロセスに望みます。県内と県外のアセットをフルに活用した事例を1つでも多く創出できるよう様々な挑戦をしていけることを楽しみにしております。
群馬県庁 知事戦略部 デジタルトランスフォーメーション課 NETSUGEN運用チーム リーダー 宮下智 群馬県では、「新・群馬県総合計画」で掲げる自立分散型社会の実現に向け、Web3の研究に取り組んできました。その中でも特にDAOに注目し、今回、自治体が立ち上げに関与する初の株式会社型DAOの事例として、地域課題の解決を目的とした「ぐんま山育DAO」を開始する運びとなりました。この取り組みを通じて、事業委託先である株式会社ガイアックス様やチモリ合同会社様とともに、地域におけるWeb3の普及や地域活性化を促進し、自立分散型社会の実現を目指します。
チモリ合同会社 代表社員 六本木ユウジ~希望を共に創り、育み、分け合う~
私たちは早く大きな変化の流れの中にいます。それを乗り越え、次世代に希望ある未来を手渡すために、私たちは「共助~幸せの経済循環」を創りはじめます。それには「民と官の共創」や「社会性と経済性の循環」を育むことが大切です。
私たちはその一つとして日本各地の「山地」を「産地」に変えていく「山育/YAMAIKU~山によって人が育まれ、人によって山が育まれる~」という考え方を提唱し、様々な取り組みを地元「群馬県」からスタートします。その第一弾となる「自然派ワインの産地化プロジェクト」を様々なプロフェッショナルの方々と進めていきます。目的に共感された皆様もぜひご参加ください。
株式会社ガイアックス テクニカルディレクター 島野耕平 この度は、群馬県庁様から委託を頂きまして、地方創生のモデルケースを目指しプロジェクトを推進して参りました。弊社ではDAOの魅力として「ユーザー・ワーカー・オーナーの一体化」を定義しており、この理念を基軸に関係者の皆様の想いや地域資源を丁寧にヒアリングしながら戦略を組み立てた結果、最も相性が良い自然派ワインづくりのプロジェクトが誕生しました。
DAOXを活用いただくことで、よりシンプルかつ民主的な意思決定の中で、県外から資金・労働力を調達し、地方創生のモデルケースとなることを願っております。
■ 重要事項
本リリースは、株式会社ぐんま山育DAOのプロジェクト概要を紹介することを目的としており、本プロジェクトへの勧誘を意図するものではございません。
■ DAO立ち上げやコンサルティングについてのご相談・お問い合わせ先
https://daox.solutions/
■ 株式会社ガイアックス 概要
設立:1999年3月
代表執行役社長:上田 祐司
本社所在地:東京都千代田区平河町2-5-3 MIDORI.so NAGATACHO
事業内容:ソーシャルメディアサービス事業、シェアリングエコノミー事業、web3/DAO事業、インキュベーション事業
URL: https://www.gaiax.co.jp/