プレスリリース

日立システムズと群馬県森林組合連合会が森林のネイチャーポジティブに向けた実証実験を開始

リリース発行企業:株式会社日立システムズ

情報提供:


今回の実証実験における実施概要のイメージ

 株式会社日立システムズ(以下、日立システムズ)は、群馬県森林組合連合会の協力のもと、群馬県に所在する約50haの森林を対象に、企業のネイチャーポジティブ*1な活動を支援するための実証実験を開始しました。
 本実証実験では、日立システムズが持つ森林解析技術および森林改善などの森林関連のドメインナレッジとサンリット・シードリングス株式会社(以下、サンリット・シードリングス)が持つ生物多様性分析技術(環境DNA*2分析、GIS*3解析、野外調査)を組み合わせ、森林の生物多様性の現状を正確に把握し、森林の水源涵養(かんよう)機能*4の向上をめざした効果的な森林整備施策を策定します。
 日立システムズは実証実験の結果をもとに、全国約300拠点のネットワークを活用し、森林に基づく経済活動を行う企業や自治体、森林組合などネイチャーポジティブへの取り組みを推進したいお客さまに本取り組みを展開していきます。
*1 ネイチャーポジティブ:生物多様性の損失を止め、回復軌道に乗せること。2022年の生物多様性条約第15回締約国会議(COP15)で採択された
「昆明・モントリオール生物多様性枠組(GBF)」に基づき、2030年までに自然の損失を反転させることが国際的な目標として掲げられている。
*2 環境DNA:海や川・湖沼・土壌などの環境中に存在する生物由来のDNA
*3 GIS:地理情報システム
*4 水源涵養機能:森林の土壌が降水を貯留し、河川へ流れ込む水の量を平準化して洪水を緩和するとともに、川の流量を安定させる機能のこと。また、雨水が森林土壌を通過することにより、水質が浄化される。
出典: 林野庁ウェブサイト(https://www.rinya.maff.go.jp/j/keikaku/tamenteki/con_2_4.html

背景

生物多様性の損失を食い止め、回復軌道へと転換させる「ネイチャーポジティブ」への対応が課題
 現在、地球は「気候変動」と「生物多様性の損失」という、相互に深く関連する二つの巨大な危機に直面しています。2022年12月に採択された「昆明・モントリオール生物多様性枠組」では、「2030年までに自然を回復の軌道に乗せる」というネイチャーポジティブの実現が、全ての国、企業、地域社会がめざすべき世界共通のミッションとして掲げられました。ネイチャーポジティブは、単に自然破壊を食い止めるだけでなく、損失を反転させ、自然を回復・増加させることをめざします。
 企業や団体においても、持続可能性の観点からネイチャーポジティブへの取り組みが求められており、特に二酸化炭素の吸収・貯留(気候変動の緩和)や、災害リスクの軽減(気候変動への適応)は、脱炭素社会の実現に向けて極めて重要です。こうした流れの中で、TNFD(自然関連財務情報開示タスクフォース)などの枠組みが整備され、自然環境や生物多様性への影響を評価し、情報開示することが求められています。

実証実験の概要

森林解析技術と生物多様性分析技術を掛け合わせることで、森林の生物多様性評価から、森林整備の施策策定・実施までワンストップの支援をめざす
 日立システムズは、これまでドローンを活用した森林調査や、カーボンクレジット創出支援など、森林環境の解析や改善計画立案をさまざまな地方自治体と連携した実績があります。
 今回の実証実験では、群馬県内で生物多様性配慮型森林整備を推進する群馬県森林組合連合会協力のもと、日立システムズの森林解析技術および森林関連のドメインナレッジとサンリット・シードリングスの生物多様性分析技術を組み合わせ、森林解析を実施します。
 具体的には、森林解析の結果をもとに、群馬県森林組合連合会が推進する森林整備に活用可能な水源涵養機能の回復方法のデザインや、効果的かつ効率的な間伐施策策定を行います。

今後の展開

 今回の実証実験の結果をもとに、日立システムズの持つ全国約300拠点のネットワークを活用し、森林に基づく経済活動を行う企業や自治体、森林組合などのネイチャーポジティブへの取り組みを推進したいお客さまに本取り組みを展開していきます。また、森林関連のドメインナレッジと、現状把握から施策の策定、実施までをワンストップで支援する取り組みにより、自然と共存した持続可能な経済活動の実現をめざします。
 そして、お客さまとの協創を通じて、環境省の掲げる「30 by 30*5」など、さまざまな環境対策アクションに寄与するなど、ネイチャーポジティブの取り組みを通じて、プラネタリーバウンダリーを超えないよう地球の環境を守りながら、ウェルビーイングが保たれた、持続可能な社会の実現に取り組んでいきます。
*5 30 by 30目標:陸と海の30%以上を健全な生態系として効果的に保全しようとする目標。「昆明・モントリオール生物多様性枠組」を踏まえ、2023年3月に新たな生物多様性国家戦略「生物多様性国家戦略2023-2030」を閣議決定し、2030年までのネイチャーポジティブ実現に向けた目標の一つとして位置付けている。
出典:環境省ウェブサイト(https://policies.env.go.jp/nature/biodiversity/30by30alliance/


■関連サイト
カーボンクレジット創出について
https://www.hitachi-systems.com/ind/carbon_neutral/solution/carbon-credit/

森林調査DXサービスについて
https://www.hitachi-systems.com/ind/carbon_neutral/solution/fsdx/

群馬県森林組合連合会について
群馬県森連は、県内にある15の森林組合を会員として組織されています。協同組合精神に基づき、群馬県の豊かな森林資源の保全・育成と県産木材の利用拡大をめざしています。
森林と木材に関する総合コンサルタントとして森林組合の事業経営指導や人材育成、木材の安定供給、治山・林道施設の調査設計、市町村森林経営管理業務の支援などを通じて、地域の森林を守り育てる中心的な役割を果たしています。
詳細は https://gunmori.or.jp/ をご覧ください。

サンリット・シードリングス株式会社について
 サンリット・シードリングスは「生物多様性の科学で持続可能な地球生態系を実現する!」を企業理念とする、京都大学発のスタートアップ企業です。生態学の知見から独自開発した手法「Biosphere Viewer」を用いて生態系・生物多様性の評価を行います。またネイチャーポジティブの実現に向けた、生態系の再設計・再構築支援も行います。一般企業や自治体、公的機関の幅広いお客様に対して、環境・農林水産業・水処理等のさまざまな分野で分析・コンサルティングサービスを提供しています。
詳細はhttps://www.sunlitseedlings.com/ をご覧ください。

日立システムズについて
日立システムズは、強みであるさまざまな業種の課題解決で培ってきたお客さまの業務知識やノウハウを持つ人財が、日立グループ各社やビジネスパートナーと連携し、One HitachiでLumada事業を中心に展開することにより、お客さまのデジタル変革を徹底的にサポート。日立グループのサステナビリティ戦略の下、環境・社会・企業統治を考慮した経営を推進することで、国連が定める持続可能な開発目標SDGsの課題解決に向けた価値を創出し、企業理念に掲げる「真に豊かな社会の実現に貢献」してまいります。
 詳細は https://www.hitachi-systems.com/ をご覧ください。

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