高崎市美術館(高崎市八島町、TEL 027-324-6125)は4月15日より、高崎市美術館コレクションからピカソ作品を中心に、20世紀の巨匠と呼ばれる作家たちの版画作品を展示する「ピカソが好き!」を開催している。
同展では、ピカソ「青の時代」最後期の重要な作品とされる「貧しき食事(1904年)」、2番目の妻ジャクリーヌを描いたといわれる「首飾りをつけたジャクリーヌの肖像(1959年)」など43点を、ジョルジュ・ブラック、マルク・シャガール、マリー・ローランサンなど約100点を展示している。併せて、一般応募を行った「きみのたいせつなひと」の絵も展示中。
「首飾りをつけたジャクリーヌの肖像」は、リノカットと呼ばれる技法を用いた作品で、木版と同じ彫り方で、木版の代わりにリノリウムの板を用いたもの。この技法が作家たちによって多く用いられるようになったのは1930年代後半だが、ピカソは1958年から1963年までに、100点以上の作品を残している。
同展開始以来、3日間で約400人の来館者があり、「ピカソが好き」という30~40代を中心に、家族連れや10代~年輩者までと幅広い年齢層だという。同館の滝沢さんは「ピカソの作品を中心に、同世代を生きたシャガールなどの作品も展示している。海外の作家に興味がある人に満足してもらえると思う」と話している。
入場料は、一般=100円、大高生=80円、中小生=50円。5月20日まで。