真夏日でも20度以下の冷気が漂う「洞窟(どうくつ)観音」(高崎市石原町)で7月25日から、洞窟内のライトアップが始まった。
洞窟内のライトアップは秋にも行われるが、外気との気温の差が大きくなる夏は幻想的な風景だけでなくヒンヤリとした空気が「霊場」の雰囲気を高めることから、人気を集める。
「地中の霊場」として知られ、一周すると札所巡りと同様のご利益があるといわれる洞窟観音は、「多くの人が楽しめる霊場を作ろう」と故山田徳蔵が私財を投じて建設した。工事は着手から50年間、1964(昭和39)年に山田徳蔵が亡くなるまで続けられた。
坑道は400メートル以上あり、極楽浄土をイメージした巨石とともに観音像が安置されている。洞窟内のライトアップには赤、青、紫、黄色などを使い、ミステリアスな度合いを高めた。
担当者は「地中の霊場でひとときの納涼を楽しんでもらえたら」と呼びかけている。
開園時間は10時~17時。入場料は、大人=800円、小中学生=400円。8月16日まで。