前橋市街地で7月9日、「前橋七夕まつり」が始まり、梅雨の晴れ間、色とりどりの七夕飾りを見上げながら歩く人の姿が見られた。
同まつりは1951(昭和26)年から毎年開催されており、最盛期には千本を超える飾りの下に50万とも70万とも言われる人出があったという。
群馬県も昨今の景気悪化の影響を受け、井上工業、中沢ビレッジ、花菱などの大型倒産が相次ぎ、今年度3カ月の倒産だけでも54社(東京商工リサーチ前橋支店調べ)を数える。北関東一と言われた七夕まつりも、こうした状況を反映し飾りは控えめになったが、数年前から手作りの飾りの出来映えを競うコンテストが開催されるようになり、毎年趣向を凝らした手作りの飾りを楽しめるようになった。
今年のエントリーは約100点あり、9日17時に審査が始まった。10日の朝には飾りに各賞の札が下げられる予定。まつり本番の11日・12日には浴衣をテーマにしたイベント「ゆかたで飾り見学ツアー」なども開催される。
前橋プラザ元気21(前橋市千代田2)では12日、自分で浴衣を着られない人向けに「ゆかた無料着付」サービスも実施する。着付けを希望する人は、浴衣、浴衣帯、腰ひも(3~4本)、着物ベルト、タオル(3枚)、帯板、伊達締め、浴衣用下着、下駄を持参のこと。実施時間は10時~16時。