高経大生、「高崎だるま」で地産地消の商品企画-雇用不安打破なるか

「高経だるま」を持つ米村さん。手作りのポップには「地域と学生をつなぐ高崎だるま」の文字が

「高経だるま」を持つ米村さん。手作りのポップには「地域と学生をつなぐ高崎だるま」の文字が

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 高崎経済大学(高崎市上並榎町)の学生が企画したオリジナルだるま「高経だるま」が好評で、1カ月で約100個を売り上げたことがわかった。

「内定祈願」に「高経だるま」、色は5色

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 同大学は1957(昭和32)年に創立された公立大学で、学生の9割が県外出身者だ。「高経だるま」を企画した米村健太郎さんも県外出身者の一人。

 米村さんは「生まれは長崎、縁があって第二の故郷となった高崎で、300年の伝統を誇る特産品『高崎だるま』に出会った。本学生のだるまに対する認知度、所有率は低く、何とかして学生と地域をつなげ、高崎の産業を身近に感じてほしいという思いから本学オリジナルのだるまの企画に取り組んだ」と振り返る。

 「高経だるま」はスクールカラーの緑をベースに全5色。製造は「大門屋」(同市藤塚町)に依頼した。

 同大生に限らず就職先が決まらなかったり、内定取り消しに遭ったりするなど新卒者の就職事情は厳しい。そうした状況の中、「高経だるま」の使い道について、「内定祈願=七転八起の精神で辛抱強く内定を勝ち取ろう、学業成就=資格取得、語学力向上を目指そう、無病息災・家内安全=話題の帰省みやげではずむ会話、家庭円満に」と力説する米村さん。

 米村さんは現在4年生だが、世界61カ国を巡る野宿の旅のために2年間休学した経験を持つ。「世界中を旅した結果、日本に興味を持った。そして地域経済を専攻する高経大生として地元の産業を支える一端を担えれば。これも地産地消」(米村さん)だという。

 残念ながら米村さんは就職先が決まっていない。「就職より、マーケティングを学ぶ学生の実力を問われるような『高経だるま』の企画を成功させたい。できるかどうかわからないが、Yes We Can ! 」とも。

 「高経だるま」は1個850円。同大学生協のみで取り扱っている。

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