上信電鉄貸し切り列車が人気-鉄道マニアが車掌アナウンスも

人気の車両は、昭和30年代製造の200形

人気の車両は、昭和30年代製造の200形

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 上信電鉄(高崎市鶴見町)は、貸し切りの臨時列車の運行を受け付けている。

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 同社が貸し切り列車の運行を始めたのは20年以上前。1985年に歌手としてデビューした井森美幸さんが下仁田出身であったことから、デビューキャンペーンの一環でホリプロからの依頼を受け、貸し切り列車を運行したという。同社が、貸し切り列車の運行を事業として確立したのは5年前で、以降月に1本程度の需要があるという。

 利用者は、列車ファンや鉄道マニアのグループが最も多く、乗車した車内で車掌のアナウンスのまねをしたり、乗車せずに「列車だけを走らせて」写真を撮るなど楽しみ方はさまざまという。同社では要望に応じて、車掌の制服、制帽、ハサミなどの貸し出しも行っている。こうした利用のほかに、ボーイスカウトが各自自転車を積み込んで下仁田駅まで行き、自転車で高崎市に戻ることもあった。

 貸し切り列車は、同社が所有する11本から選ぶことができる。現在、機関車は機関の調整中で使用できないため、昭和30年代製造の「200形」に人気が集中しているという。

 実際に列車を走らせるまでには、「打ち合わせに約1カ月」(同社運輸部の小島さん)を要し、費用は2~3両編成で約20万円から(高崎-下仁田間の往復の通常運賃は、2,160円)。1両に約50人が乗車できる。「50~100人で利用するグループが一般的」(小島さん)で、最大150人まで乗車可能。希望があれば鉄道グッズの販売を同時に開催するという。

上信電鉄

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