詩人、稲葉尊治さんが書き下ろしパフォーマンス-今年で引退へ

20歳代の女性を「観て」創作に取りかかる稲葉さん

20歳代の女性を「観て」創作に取りかかる稲葉さん

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 イオン高崎ショッピングセンター(高崎市棟高、TEL 027-310-9000)で4月3日~5日、独自のアート表現で注目を集める詩人、稲葉尊治さんが「書き下ろしパフォーマンス」を行った。

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 稲葉さんは1999年に原宿表参道で活動を開始し、雑誌やテレビなどで広く知られるようになり、2001年には初の個展「稲葉尊治展」を開いた。同展終了後から約2年間、「言葉の研究」のために活動を休止し、2003年に再開したが、本年12月25日で引退することを表明しており、今回のパフォーマンスは、「ラストツアー『ハジメニコトバアリキ』」の一環。

 稲葉さんのパフォーマンスは、客と向き合うことから始まる。見事な筆さばきで、和紙か色紙に名前を書いた後、「じっと目を観て、頭に浮かんだ『言葉』や『詩』を書く」(稲葉さん)スタイル。昨年11月には、「6万人(9割が女性)を観てきた」(稲葉さん)8年に渡る活動をまとめた作品集「ONE星が味方した言葉達」を出版した。

 引退の理由について「今まで多くの人と向き合い、直感的に詩を書いてきたが、初期のころに比べて半分以下のエネルギーで詩を書けるようになってしまった。まだ決まっていないが、引退後も『言葉』に関係する仕事をするという予感がしている。ラストツアーの日程はあとわずかとなったが、最後まで精一杯やり遂げたい」と話している。

 会場では、稲葉さんの作品やCDなどの即売会も行われた。

稲葉尊冶

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