町屋風店舗で「木綿の着物コレクション」-人間国宝作家の久留米絣も

京の町屋風の佇まい。右側の土蔵部分は、建物のオーナー所有の喫茶店

京の町屋風の佇まい。右側の土蔵部分は、建物のオーナー所有の喫茶店

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 呉服、和装小物などの販売を手がける「きもの彦太郎」(高崎市檜物町、TEL 027-310-3318)は4月5日より、木綿素材にこだわった着物コレクション「ふだんに贅沢・木綿の着物」を開催している。

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 同店は、約80年前に同市平賀町で開業した小間物問屋の直営店で、4年前にオープンした。店名は、創業者の名から。店舗として使用している建物は、150年以上前に建てられた商家(米屋)を改装したものだという。

 同コレクションでは、久留米絣、弓浜木綿などの反物約50点を展示している。久留米絣の中には、人間国宝の森山虎雄さんの作品をはじめ著名な作家の作品も含まれる。細くしなやかな綿糸を使って織った木綿の反物は柔らかいのが特徴で、絹織物のように滑らないため、初心者の着付け練習用としても重宝するという。

 「木綿の着物は家庭で洗えるため、気軽に着られる着物。『ふだんの暮らしの中で、ちょっとした贅沢を楽しむ』には最適」と話す同店の菊池店長は、自身も木綿の着物を愛用している。合わせる帯は、名古屋帯が一般的だが、同店では、植物の繊維や和紙を織った「葛布」や「紙布」で作った夏向きの帯も取り扱っている。

 同店の顧客層は、20歳代からシニアまでと幅広いため、同コレクションの価格も、約3万円~100万円(仕立て代含む)と幅を持たせたという。洗い方や着こなし方のアドバイスも。同10日まで。

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