自家焙煎（ばいせん）コーヒーの大和屋（高崎市筑縄町、TEL 027-362-5911）で8月21日、金沢大学インキュベーション施設主催の「コーヒー学入門講座」が開かれ、コーヒー好きの120人が聴講した。

古民家風建築の大和屋店舗

　当日は、「日本から輸出されたカップとソーサーの歴史」（多摩大学講師の井谷善恵さん）、「ブラジル移民と日本のコーヒー」（金沢大学講師の星田宏司さん）についての講義が行われた。

　井谷さんは、近年「オールドノリタケ」の名で知られるようになった、明治以降に輸出された日本陶器（現ノリタケ）社製の陶磁器について、星田さんは、ブラジル移民に貢献した水野龍氏や、同氏が東京・銀座と横浜に開いた喫茶店「カフェー・パウリスタ」などについて、それぞれ詳しく解説した。

　金沢大学大学院特任教授の広瀬幸雄さんが進行役を務めたシンポジウムでは、「コーヒーと健康」「コーヒーのおいしい飲み方」をテーマに進められ、聴講者には「コーヒーとからだのおいしい話」（全日本コーヒー協会発行）、「もっとおいしく、もっと楽しくコーヒーワールド」（同）が配られた。

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