きつねメークと昭和の装束で町を練り歩く「みのわの里のきつねの嫁入り」が10月6日、高崎市箕郷町で開催される。
「きつねの嫁入り」は昭和30年代頃にこの地域で実際に行われていた「嫁入り行列」を再現したパフォーマンスで、2002(平成4)年に町民の有志によって初開催された。花嫁衣装、紋付、留袖などの着物は当時のもの。こうした着物は着る機会が少なくなっても、着なくなっても各家で大切に保存されていた。きつねメークと独特の振りは回を重ねるごとに磨いてきた。
これまでに「群馬ふるさとづくり賞(2009年度)」「第1回ぐんま街・人・建築大賞(2012年度)」「第13回JTB交流文化賞優秀賞(2017年度)」を受賞するなど評価を高めるとともに、きつねさんらのやる気も満々。
2020年、2021年は新型コロナの影響で中止。2022年はマスク着用で、昨年から個人の判断に任せることに。
花嫁行列は11時に「高崎市箕郷支所」をスタートし、1時30分かけて「ふれあい公園」に至る。花嫁行列には一般参加の「華行列」(一般、当日参加不可)が続く。
「ふれあい公園」では「こども花嫁行列」(13時30分~)、「輿入れ行列(=花嫁行列)」(17時20分~)、「野外劇」(18時~)などを開催する。
「野外劇」は、この地域の歴史遺産である「箕輪城」にまつわる悲哀をきつねの幻想とともに描く創作劇。脚本、大道具、小道具、ヘアメークなど制作は高齢者を含む地元の女性たちだ。
開催時間は11時~19時。小雨決行。駐車場は「高崎市立箕郷小学校」「高崎市箕郷支所」など合計約700台分(無料)を用意する。問い合わせはきつねの嫁入り事務局(TEL 080-5673-3097)で受け付ける。