撮影した電柱同士を繋いだ長さでポイントを競う「ぼくとわたしの電柱合戦」が予想以上の効果を上げている。
「ぼくとわたしの電柱合戦」は送電事業を手がける「東京電力パワーグリッド」(本社=東京都千代田区)が前橋市内で実施している市民参加型の実証実験で、参加者が撮った写真を電柱や電力設備の点検に使うもの。社会貢献ゲームとして世界初の試み。
4月13日~28日の日程でスタートしたシーズン1(初回)「上川淵・下川淵エリア」では、エリア内約4,000本の電柱の撮影が概ね1日で終了した。東京電力パワーグリットの担当者は「通常の点検業務ではこのスピードで電柱のデータを得ることは容易いことではなく、みなさんに感謝している」と話す。
ゲームにはスマートフォン専用アプリ「ピクトレ」を使う。各シーズン「アンペア」「ボルト」「ワット」チームに分かれ、指定エリア内の電柱や電力関連のマンホールなどを撮影しポイントを競う。参加者ごとの集計も行い、ポイントごとにアマゾンギフト券などのリワードも。
いずれかのチームが獲得した電柱も中立化させ奪い取ることができる。現在「上川淵・下川淵エリア」ではこの攻防戦が繰り広げられている。
シーズン2は「本庁エリア」(5月4日~17日)、シーズン3「大胡エリア」(5月18日~31日)、シーズン4「赤城山エリア」(6月1日~14日)、シーズン5「富士見エリア」(6月15日~29日)。
ゲームの開催時間は9時~16時。時間内自由参加。シーズン2以降はもちろん、シーズン1への参戦も可能。「まずはアプリをダウンロードしてみて」(東京電力パワーグリット担当者)と呼びかけている。