高崎産の梅を使った健康食品「ミサトール」で知られる「AdaBio(アダバイオ)」(高崎市剣崎町)が、降ひょう被害に遭った生産者を救おうと企画・製造した「梅ジャム」を販売している。
高崎市箕郷地区には約200軒の梅農家があり、生産量は年間約1,000トンに上る。今年は5月27日、6月2日に相次ぐ降ひょうにより、約7割が落下するなどの被害に遭った。
アダバイオはこれらの梅のうち、農薬や化学肥料を使用していない畑で育てられた「白加賀」と「織姫」(小梅)を集めジャムにした。商品は「しらかが」と「おりひめ」(各160グラム入り)の2本セットで価格は1,620円。
梅はクエン酸、リンゴ酸のほか、植物由来のゲル化成分であるペクチンを多く含みジャムに向く果実。アダバイオの担当者は「添加物を使わず梅と砂糖だけのジャムにした。酸味と甘みのバランスが取れたゼリーのようなジャムに仕上がった」と胸を張る。
商品はアダバイオが電話(TEL 027-343-8601、平日9時~17時)で受けるほか、「食べチョク」などで取り扱っている。