高崎市が2月15日に販売を開始した「高崎百年水」が、同市内のコンビニで4~5日で完売していた。
「高崎百年水」は同市が水道事業100年を記念して製造したもので、剣崎浄水場で浄水した水をタニガワビバレッジ(利根郡みなかみ町)に運び、高温殺菌(130度で30分)後500ミリリットル入りのペットボトルに詰めたもの。今回2万6千本製造し、1万6千本を出荷、1万本は3月29日から開催される「第25回全国都市緑化フェア」で販売される。
剣崎浄水場は1910年(明治43年)の操業開始当時と同じ「砂ろ過」と「静物ろ過」を組み合わせた「暖速ろ過」により榛名山系烏川から取水した水を約20時間かけて浄水している。「暖速ろ過」によって浄水を行っている浄水場は全国的にも珍しく、浄水の過程で薬品類を一切使用しないのが特徴。
この浄水に塩素を加えたものが「水道水」で、剣崎浄水場の浄水から作られた水道水は主に高崎の旧市街地に給水されている。旧市街地では、水道をひねれば飲める「水」の塩素を加える前の状態を500ミリリットル120円で試せることもあり、「高崎百年水」を販売したコンビニエンスストア「セーブオン」(本社=前橋市亀里町)では、「300ケース(計7,200本)を、高崎市内を中心に群馬県内の149店舗に振り分け2月18日に販売を開始した。売れ行きがよかった店舗には商品を余計に回したが、早い店舗は4~5日で売り切れてしまった」(同社担当者)という。
同市では4月、「高崎百年水」を3万4千本追加製造する予定。
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