腸管出血性大腸菌O157による食中毒のため休業していた「でりしゃす」(運営/フレッシュコーポレーション、太田市)が9月7日、全17店舗で営業を再開した。
同社は籠原店(埼玉県熊谷市)、六供店(前橋市六供町)に続き、8月24日から自主的に全店の営業を休止。衛生検査、マニュアルの改訂、従業員の再教育などの対策を講じてきた。
発端がポテトサラダだったことから、サラダなど加熱せずに食べる総菜はパック販売に切り替えるとともに専用の調理スペースを設置。各陳列棚の前に設置しているアルコール消毒液の数を増やした。
所轄保健所だけでなく同社も検査・調査を行なったが、店内・従業員・ポテトサラダを製造した工場(保管していたポテトサラダを含む)いずれからも菌が発見されておらず、感染源・感染経路は未だ特定されていない。
同社担当者は高前経済の取材に対し「予想以上に多くのお客様に足を運んでいただいている。お客様からは激励や同情とともに徹底した原因究明をなどのお声をちょうだいした」と話した。
同社は引き続き感染源の特定に向け、所轄保健所の調査に全面的に協力する考え。