11月10日、全国のアマチュアちんどんチームが技芸を競う「第5回全国アマチュアちんどん競演会in前橋」が開催される。
前橋は1950年に日本初の「チンドン屋大会」が開催されたことから、ちんどん競技会発祥の地とされている。その後「チンドン屋大会」は開催されなくなってしまったが、約半世紀の沈黙を破って2003年に「全国アマチュアちんどん競演会in前橋」として復活した。
同競演会を主催する「厩橋CHINDON倶楽部(うまやばしちんどんくらぶ)」(北原代表、TEL 027-232-3231)は、2002年に結成されたちんどん愛好会で、26歳~79歳のメンバー25人(女性16人、男性9人)で構成されている。「群馬県内の人が多いが、那須、保土ヶ谷など遠方から参加している人もいる。出番の時はもちろん、練習にも毎週通って来ている」(北原さん)という。
「厩橋CHINDON倶楽部」のルーツは、閉店した料亭を使って始めた「町おこし事業」(2001年)の一環で設けられた「チンドン大学」。北原さんは当時を振り返り「ちょうど市内にプロのちんどん屋(アタリヤ演芸宣伝社)があり、ちんどんマンの堀口さんが教授を引き受けてくれた。卒業記念公演を行った後、このまま終わりしたくないと愛好会を結成することになった」と話す。
「第5回全国アマチュアちんどん競演会in前橋」当日は、競演会に参加する早稲田ちんどん研究会(東京)、どんち家(静岡)などのアマチュアちんどん11チーム、「みどりや」「都立宣伝社」のプロ2チーム、ホスト役の「厩橋CHINDON倶楽部」の合計100人を超えるちんどんマンが前橋市街地をにぎやかす。
オープニングセレモニーは同日11時から東和銀行本店前「憩いの広場」(前橋市本町2)で。競演会は13時から「前橋テルサ」(同市千代田町2)で開催される。競演会終了後には全員で中央通りを練り歩く。
競演会の観覧は無料。定員は500人。競演会会場内、屋外とも自由に写真撮影ができる。「カメラを向けられれば喜んでポーズを決める人ばかり」(北原さん)といい、多くのカメラマンがちんどんマンと一緒に練り歩く光景も毎年恒例になっている。