節分に食べると吉とされる「恵方巻」、大阪発祥の文化が群馬でも定着してきたようだ。
前橋市内のスーパー「アピタ前橋店」(前橋市文京2)は2月3日、1本とハーフサイズの恵方巻、21種類を売り場に並べた。価格は各1本259円~1,598円で、売れ筋は615円~842円。
節分は立春の前日に邪気を払う行事で、700年ごろから炒った大豆をまくようになったとされる。まかれた豆を歳の数だけ拾って食べると健康になると伝えられる。
恵方巻の台頭は1990年代の終わりから。大阪のすし店が始めたキャンペーンが業界に広がり、コンビニチェーンが全国に広めた格好。その年の吉方位を向き、一人1本食べる。途中でしゃべると福が逃げるとされるその食べ方がいかにもイベント的だ。
アピタ前橋店食品副店長の鈴木誠二さんは「恵方巻の売上は昨年、ぐんと伸びた。今年は前年比105%を目指す。数字がぶれなくなれば群馬でも定着したと考えていいのではないか」という。
同店で恵方巻を選んでいた志田かほるさん(同市箱田町)は「例年、豆をまき恵方巻を食べている。毎年、楽しみにしている」と話した。