空間方向感知センサー技術を使用したダルマウスなどの開発を手がけるアクテブライズ(高崎市中里見町)は10月31日、「ノータッチキーボード」の発売を開始する。
「ノータッチキーボード」は「マウスtoマウス」に続く、手が不自由な人向けの入力デバイスで、同社が開発した新技術「加速度センサーモジュール」が組み込まれている。「マウスtoマウス」がモニターに表示されるスクリーンキーボードを使って入力するのに対し、「ノータッチキーボード」は外付けタイプ。「ノータッチキーボードは頭部に装着した加速度センサーモジュールが、首を傾ける角度と止める時間の長さを感知し、ポインタ移動、クリック、文字入力ができる」(同社広報担当者)。キーボードのどのキーを選んだかがわかりやすいように、キー内部にはLEDが埋め込まれている。「入力したいキーまで移動し、2秒停止すると入力される。この後後方に首を傾ければ取り消しできる」(同担当者)。
同社は、ダルマウスシリーズやじゃじゃネコシリーズといったジョークの効いた製品と、マウスtoマウス、ノータッチキーボードといった障害者に役立つ製品との開発コンセプトのギャップが特徴。こうした障害者向けの製品は「手が不自由な人が快適にパソコンを操作することができたら。少しでも役に立ちたい」(同担当者)という考えで開発しているという。
ノータッチキーボードの価格は298,000円。WindowsXP対応。月間50台の出荷を見込んでいる。