気温・気圧・雨量・風向・風速など8項目の気象データ観測機器を搭載した小型気象計「POTEKA」による観測が8月上旬から、群馬県内の5市5町(前橋・伊勢崎・桐生・太田・大泉・邑楽・千代田・館林・明和・板倉)で始まった。
「POTEKA」は温度・湿度・気圧・風向・風速・日射・感雨・雨量の観測機器を搭載した気象計。明星電気(本社=伊勢崎市)が開発した。台座部分が1メートル四方のコンパクト設計のため設置しやすいのが特徴。約2キロメートル間隔で設置すれば、アメダスの100倍の密度のデータが得られる。
昨年から設置が始まり7月末までに122カ所(本庄市、深谷市を含む)に設置された。観測されたデータは1分ごとにインターネット経由で明星電気に送られる。データの閲覧は気象庁測器検定の合格者に限られるため、一般公開はできない。
観測データを市民生活にどう生かすか、各自治体、防衛大学、群馬大学、明星電気、サンデン、セーブオンなどが参加する産官学合同の研究会で検討する。