江戸時代の農政家で思想家の二宮金次郎(尊徳)の子孫、中桐万里子さんが1月18日、前橋で講演する。
二宮金次郎と言えば思い出すのが小学校の校庭にあった像。薪(まき)を背負って歩きながら本を読むあれだ。
金次郎は現在の神奈川県小田原市生まれ。自然災害で生家は衰退。14歳で父親を亡くすなど苦労したにもかかわらず、仕事にも学問にも取り組んだ努力の人として知られる。像はこうした金次郎の勤勉さを示したものだが、最近は「歩きながら本を読むのは危険。子どもに悪影響を与える」という保護者の指摘を受け、目に触れにくい場所に移したり撤去に踏み切ったりする学校も出ている。
「金次郎に学ぶ生き方」の講師を務める中桐万里子さんは金次郎の7代目子孫。中桐さんは親子のあり方や教育に関する支援活動を行う傍ら、全国各地で金次郎に関わる講演を行っている。
著書「二宮金次郎の幸福論」では、幸せはかき集めようとすればするほど逃げて行くことを説いた「たらいの水」も「祖母から教わった」など子孫ならではの表記が見られる。
開催時間は14時~16時。参加費は2,000円。チケットは前売りで、エアムーブ住宅の高崎・前橋・新前橋の各展示場で扱う。問い合わせは司建設の講演受付係(TEL 027-254-3988)まで。