閉園から間もなく10年となる高崎観音山「カッパピア」跡地に「ケルナースティック社」(独)の遊具を設置する「ケルナー広場」が整備される。完成は2015年度中を予定。
カッパピア跡地は総面積が約15万3000平方メートルあり、このうち約5000平方メートルをケルナー広場に充てる。
ケルナースティック社はデザイナーのハンス・ゲオルグ・ケルナーさん率いる木製遊具メーカーで、世界各国に400基以上の遊具を設置している。同社の遊具は遊びを通して子どもの危険予知能力や事故回避能力向上を目指す。ぐらぐら揺れる登り棒や斜めに傾いた階段など構造、デザインの斬新さが特徴で、日本では「グッドデザイン賞」を受賞している。
カッパピアは1952(昭和27)年、上信電鉄が「高崎フェアリーランド」として運営を始め、1969(昭和44)年に開いたプール「カッパピア」が同施設の呼び名として定着。最盛期には年間60万人を集客した。
1990年代に入ると入場者の減少に歯止めがかからず、2003年に閉園した。閉園後、一部で「心霊スポット」として騒がれたこともあった。近隣の住民ならずとも跡地の整備に期待を寄せる。
ケルナーの遊具の設置は都市公園で全国初。事業費は1億円。