社会保険群馬中央総合病院(前橋市紅雲1)が7月10日、群馬県産豚肉を使う病院食の提供を始める。
同院は今年4月、群馬県産の豚肉を使う料理で地域活性に取り組むプロジェクト「TONTONのまちまえばし」に医療機関として初参加し、人間ドック用の食材を皮切りに、それまで使っていたカナダ産豚肉を群馬県産に切り替えた。
新たに提供を始める一般の病院食ではとん汁、カレーライス、ラーメン、ショウガ焼きなどのメニューを予定しており、メニューのバリエーションを増やす計画。
同院は来年4月、独立行政法人化されることが決まっている。独立行政法人化を前に入札制度の導入など仕入れを見直す中で、地元産の豚肉に目を付けた。同病院管理栄養士の中林智洋さんは「群馬県産の豚肉は肉質が良く、冷めても香りと味が落ちない。その上、仕入れコストも抑えられる。安くて安心・安全な食材がこんなに身近にあった」と声を弾ませる。
医療機関がこうした地域活性プロジェクトに参加するのは全国的に見ても珍しく、「私が調べた限りでは初」(中林さん)という。