前橋市は6月18日、家庭菜園など自家用に栽培した野菜などの放射能濃度測定サービスを始める。
市場に出回る野菜や肉、魚はもちろん学校給食に使う食品の放射能濃度測定は行われているが、自家用の野菜や穀物は検査をしたくてもできなかった。ナスやキューリなど夏野菜の収穫が始まるこの時期、検査してみたいと思う人は多いのではないか。
測定対象は同市内で栽培(採取)した野菜・果樹・穀類などの農産物、魚類、鳥獣類、井戸水、湧き水でいずれも自家消費を目的としたもの。試料は、食品=500グラム、水=500ミリリットルが必要。
1試料につき検査は約1時間かかるため1日5件の完全予約制。利用は無料だが、多くの人が利用できるよう、1人につき月1回1試料までの制限を設けた。
食品の試料から50ベクレル(厚生労働書が定める新基準1キログラム当たり100ベクレルの2分の1)以上の数値が出た場合には、ゲルマニウム測定を行う施設で精密検査を行う。いずれの検査結果も同市ホームページで公開する。
群馬県内では太田市、藤岡市、富岡市、安中市、みどり市など26自治体が同様のサービスを実施する。
利用は無料。問い合わせは同市消費生活センター(TEL 027-230-1755)まで。