ジャンボナシ「新雪」の収穫が始まった高崎市里見町の有志が12月1日、福島市に避難中の飯舘村民へジャンボナシを届ける。
里見町はナシの栽培が盛ん。ナシは初夏から秋にかけて収穫期を迎える品種が知られるが、霜が下りるのを待って収穫する品種もあり、10月下旬から収穫が始まる。これらのナシは2キロを超えるものもあり、初めて見ると驚く。
高崎市は飯舘村が福島市に仮設の役場を置いた際、支援のため現地に職員を派遣した。これが縁で、果樹農家から「ジャンボナシを被災地へ」の申し出に飯舘村の仮役場を通して飯舘村民に届けることにした。
プロジェクトの中心メンバーの一人、小矢野恒敏さん(JAはぐくみはるな梨研究会会長)は「大変な状況だが、ジャンボナシを見て一瞬でもほっこりしてもらえたら。当日までに200~300個を集めたい」と力を込める。