高崎市の美術館通りなどで7月16日、女優の高樹沙耶さん、鈴木砂羽さんらと、エキストラ約400人が参加して、映画「相棒-劇場版-」(東映系)の撮影が行われた。
当初は15日に予定されていた撮影だが、台風4号による影響で16日に順延となった。高崎フィルムコミッションの担当者は「日程が変更になったため、参加できない人も出るだろう。何人参加してくれるだろうか」と心配していたが、同市役所前の受付には約400人が集まった。受付を済ませた参加者の中から、「市民ランナー役」の参加者にはゼッケン、コースに配置される「マラソン大会関係者役」の参加者には衣装が渡されるなど出演準備が進められた。
ロケに参加した福田正美さん(高崎市在住)とミーガン・エイトケンヘッドさん(藤岡市在住)は、2人とも「マラソン大会関係者役」を得た。「参加可能な時には必ず参加してきた。作品に仕上がると映っていないこともあるが、楽しい」(福田さん)、「福田さんとはエキストラ友だち。ランナーは大変そうなので、観客役で応募した」(エイトケンヘッドさん)と、それぞれロケ参加を楽しんでいる様子だった。
午前中の撮影は、高崎美術館通りで9時に始まった。「スタートから5キロ地点、コースに爆弾を仕掛けたというテロリスト、何も知らずに走る杉下右京(=水谷豊)の元妻(=高樹沙椰)、亀山薫(=寺脇康文)の妻(=鈴木砂羽)と多くのランナー」という設定だった。その後、昼食をはさみ、シンフォニーロード、市役所前でも撮影が続く。今回の撮影では出番がないにも関わらず、寺脇康文さんが駆けつけ、エキストラの労をねぎらう一幕もあった。
「エキストラの動員数、道路使用など、今までで最も規模が大きかった撮影。途中、新潟県中越沖地震の揺れには驚いたが、撮影終了(16時30分)まで大きなトラブルもなく済んでよかった」(同担当者)と話していた。
「相棒-劇場版-」は、2008年春の公開予定。