天然のキノコが豊富な群馬――毒キノコについて学ぶ「きのこ塾」が10月9日、前橋第二コミュニティーセンター(前橋市朝日3)で開催される。
きのこ塾の開催はは2009年から。昨年は約60人が参加した。今回のテーマは「毒キノコ」で、毒キノコについての知識を深めてもらい誤食による中毒や中毒死を防ぐのが狙い。前橋保健所の担当者は「昨年、県内で発生した食中毒事件のうち毒キノコが原因の事例はなかったが、数日前に富岡市で発生してしまった」と残念がる。
市場に出回るキノコは天然のものであっても毒キノコが混じることはないが、自分で採取する場合は知識がないと危ない。「キノコ初心者だけでキノコ狩りをするものではない」と言われるのはそのため。
毒キノコに遭遇する可能性があるのはキノコ狩りだけではない。「庭に見たことのないキノコが生えた、どうしたらいいか」という相談も寄せられる。「カエンダケ」のように皮膚に触れただけでも皮膚炎を起こすような毒キノコもあるので注意が必要だ。
当日は森産業(本社=桐生市)の村岡眞治朗さんが「毒キノコを知ろう」をテーマに、毒キノコの見分け方などについて講演する。実際の毒キノコの展示は採取状況により異なるが、数十種類に上ると見られる。
展示時間は10時~16時、講演会は13時30分~15時。入場無料。講演会は10月3日までに電話(TEL 027-220-5778)で申し込む。