群馬県内で明治時代以降に発行された文芸雑誌や校友会誌を展示する「ぐんまの雑誌展」が現在、「土屋文明記念文学館」(高崎市保渡田町、TEL 027-373-7721)で開催されている。
地方発でありながら、1946(昭和21)年に吉田書房(伊勢崎市)が発刊した総合誌「潮流」のように、丹羽文雄、高村光太郎、石川達三などが執筆するなど文学史上に残るものも少なくない。こうした雑誌はコレクターもいることから、インターネットオークションでも売買されている。
今回展示されている約300点の中で特に希少価値が高いのは現存数の少ない群馬県内の校友会誌で、1894(明治27)年に発刊した群馬県尋常中学校(現・前橋高等学校)の「学友会雑誌」や、1902(明治35)年に発刊した群馬県立高崎中学校(現・高崎高等学校)の「群馬」などがある。
本つながりで同時開催されている「本の美・装幀の美 華麗なるブックデザインの世界」では、竹久夢二がデザインを担当した本や、挿絵の版木など夢二関連を含む約150点を展示している。
開館時間は9時30分~17時。火曜休館。観覧料は、一般=200円、大高校生=100円。3月13日まで。