高崎市街地のシャッターを上げる-インキュベーションショップ開店

衣料品などを販売する実験店舗の前でクッキーを販売する松田さんのカフェ

衣料品などを販売する実験店舗の前でクッキーを販売する松田さんのカフェ

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 高崎市の大手前慈光通り商店街で6月9日から、「商店街チャレンジャーズ インキュベーションショッププロジェクト」に参加した衣料品販売やカフェなどのショップが営業を始めた。

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 同プロジェクトは、慈光通りの「安国寺ビル」の空き店舗内にブースを用意し、出店希望者にレンタル(2日間=1,600円)するもの。営業は土曜・日曜のみで、期間は最長で10月末日まで。運営母体である大手前慈光通り商店街組合(同市旭町、TEL 027-322-6894)には、高崎タカシマヤ、高崎ビブレが加盟しており、百貨店、大型店ならではのコネクションや情報発信力を生かして協力しているのが特徴。

 同組合の清水組合長は「『にぎわい』を創出するには、まずシャッターを上げなければならない。試験営業が出店につながれば」と、同プロジェクトを企画したという。「初回の出店者は、高崎タカシマヤで開催している『一坪ショップ』出店経験者が多数出店してくれた。開始後も、館内放送による誘導や出店者募集のためにチラシの紙面を割くなど、全面的に協力してもらっている」と話す。

 同プロジェクトに参加している松田製菓(同市桧物町、TEL 027-322-4474)の松田さんは「慈光通りはいわば本流。支流にあたる当店の通りに人を増やすためにも、本流に人が増えるのは有益。通り過ぎるドライバーからも『何だろう』という視線を感じる。継続していければいい結果が出るのでは」と話す。松田さんは同社で製造しているクッキー(無料サービスのコーヒー付き)を販売しており、「先週末は、約100人の利用があった」と話している。

 現在、松田さんのカフェのほか、衣料品を販売する茂田さん(同市在住)、関口さん(佐波郡玉村町在住)ら合計11人が参加している。インキュベーションショップの利用はワンクール=1カ月で、7月7日からの出店者の選考が始まっている。清水組合長は「このまま続けたいとの要望もあるが、なるべく多くの人に体験してもらうため、当初の予定通り順次入れ換えとなる。現在の出店者の中から、実際の出店に向けて準備を始めた人が出ている」と手応えを感じているようだ。

高崎市大手前慈光通り商店街

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