FMぐんまの「チャンネル148（ワンフォーエイト）」の出演をきっかけに群馬でブレークしたバンド「ザ・キャプテンズ」が、リーダー傷彦さんの病気治療のため活動休止を決めたことがわかった。

2007年「club FLEEZ 高崎」でのライブ

　ザ・キャプテンズは2001年に仙台で結成し、2005年7月に東芝EMIからメジャーデビュー。2007年からは国内だけでなく米国ツアーを行うなど活動の幅を広げた。

　傷彦さんは、「チャンネル148」に2007年4月から2009年3月まで出演し、独特の感性と語り口で群馬県内にファンを増やした。「文真堂書店」（本社＝高崎市）のアルバム売り上げランキングで「絢香」「GreeeeN」に次いでベスト3入りすることも珍しくなかった。

　傷彦さんが体調不良を訴えたのは今年11月14日。検査入院の結果、判明した病気は脳腫瘍（しゅよう）だった。

　所属事務所「ケーアンドエー」（東京都新宿区）社長の神田浩典さんは「今後の制作活動などは、本人の希望もあり、病状の回復を待ち行っていく。メンバーもスタッフも100％の愛で傷彦をサポートする。ザ・キャプテンズ号は、必ずキャプテン傷彦を先導にステージに戻ることを約束する」と宣言した。

　傷彦さんは12月24日、「検査を重ねた結果、僕の病気が脳腫瘍であることが判明しました。これから治療に専念するため、来年1月「milkyway（ミルキーウェイ）」（渋谷区）での10周年記念ライブをもってザ・キャプテンズのライブ活動休止します。結成10周年の節目の年なのに本当に残念です。まぶしいスポットライト、鳴り止まない歓声、僕はあきらめたくない。またステージへ戻る日を夢見て、病を克服していきたいと思っています」とのコメントを出した。

　10周年記念ライブ「7DAYS 失神天国」はその名の通り1月24日～30日の7日連続。2月2日には結成10周年を記念するベストアルバム「THE CAPTAINS ANTHOLOGY（ザ・キャプテンズ アンソロジー）」がリリースされる。